みなさんは職場のチームにいて、
メンバーを見渡して、どうでしょうか？
カリスマ的なリーダーがいますか？
チームのメンバーが有能で
切磋琢磨する職場でしょうか？
では優れたリーダーやメンバーがいれば
本当に良いのでしょうか？
生産性が高いチームの条件として、
最も影響力が高いとされているのが、
チームのメンバーに対して、
「自分が恥ずかしいミスやひどい失敗をしても、
この仲間なら馬鹿にもされないし、
適切に助けてくれるだろう」
という感覚であることが分かっています。
この感覚は「心理的安全」と呼ばれています。
「心理的安全」が損なわれた環境では、
それに恵まれた環境に比べて平均５０％ほど
早く死亡することが分かっています。
研究チームによると、
「運動不足や喫煙よりも悪影響が大きい」
と指摘しています。
ちなみに、僕個人の経験でも、
「カルテのフォントが違う」
と注意されたりするチームに
半年ほど在籍していた時は、
ストレスで、朝起きた時まだ家の布団の中なのに
「もう（職場から）帰りたい！」
と思ったものでした。
その後、小さいミスを上司に報告すると
「いや、僕はそんなミス何万回もしているし、
もっとヤバいことをしている」
といって流されたチームにいましたが、
職場に来るのが楽しくて仕方なかったです。
その頃運動を習慣化し始めました。
「うちのチームは高いレベルを求めに行く。
だから会議の内容はこのレベルでないとだめだ」
とか言っている上の人がよくいるようですが、
小さなミスが許されないとか
しょうもないことが言えなくなるぐらいなら
みんなでタバコを吸っていた方が
まだマシじゃないかというレベルで
身体への悪影響があるわけです。
人間は選択する前の予測が非常に苦手です。
仕事に対してやる気のある人は、
選ぶ段階でチームメンバーのレベルが高い組織や
優れたリーダーにあこがれるでしょうが、
自分が生産性の高い仕事をしていると
信じているのは実は思い込みです。
実際にはミスを許しあう職場のほうが、
みんな健康で長く勤める可能性が高いし、
生産性も上がりやすくなります。
間違いなく後者を選ばられることをおすすめします。
仕事選びをされる時は是非参考になさってください。
【顧問医師】