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音楽の副作用

2022.5.26

ここ最近のコラム「音楽シリーズ」では、

音楽の実用的なメリットを紹介してきました。

今回はあえて音楽のデメリット、

副作用をご紹介します。

音楽は良くも悪くも大きな力を持っているのです。

音楽の力は良い方向で使えるようにしたいですね。

副作用を知っておくことで、

より適切にこの力を使えるはずです。

 

音楽の副作用~うつの場合

うつ病、または、抑うつ傾向になっている人の場合、

音楽がその症状を悪化させてしまう可能性があります。

しかもこのような場合、自分では気づかないまま、

うつの状態を悪くさせるような形で、

利用しがちになってしまいます。

つまり、悲しみを感じる曲をわざときいて、

自分を否定するような思考のループを促してしまうと、

症状が悪化してしまう可能性があるということですね。

 

しかも、悲しげな曲を他者と聞いて

自分を否定する思考のループを、

一緒に生み出してしまうことも多いと言います。

 

これは結構みなさん感じるところが

あるのではないでしょうか。

うつ病ではありませんが、私にも経験があります。

 

音楽の副作用~依存症の場合

なんらかの依存症を持っている場合、

音楽によってその行動を引き起こしてしまう

可能性があります。

例えば、ある音楽が薬物使用の記憶と結びついていて、

音楽を聞くと薬物のことが思い出されるといった時に、

再発するリスクが高くなります。

 

つまり、音楽は、よくも悪くも

記憶を鮮明に呼び起こすことができる

キーみたいなものなのかもしれません。

 

私は苦しかった時代よく聞いていた音楽は

聞かないようにしています。

タイムスリップしたような感覚になりますね。

これが音楽の不思議な力なのかもしれません。

 

これは実践していないので、なんともですが、

何か依存的な行動をやめた人にとっては、

当時の音楽を聞かないようにするというのも

一つの予防策になり得るかもしれませんね。

 

 

【顧問医師】

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