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ハードな筋トレは必要か?

2021.1.21

ジムで追い込まれる印象

パーソナルトレーニングと言えば、

筋トレで力の限り追い込んだり、

サーキットトレーニングでぶっ倒れるまで動き続けたり

するようなイメージをお持ちではないでしょうか?

 

トレーニングは目的によってプログラムされるので、

例えばアスリートであれば力の限り追い込むことや

ぶっ倒れるまでやりきることも、

目的によっては理にかなっていると言えるでしょう。

 

ただ、そもそものフィジカルレベルが

高いアスリートではない人が、

そこまでハードなトレーニングを

実施する必要があるのでしょうか?

 

ハードトレーニングの弊害

ハードなトレーニングは、

一般的には安全ではありません。

フラフラになってしまえば転倒の危険がありますし、

フォームが不完全であれば

実施による怪我のリスクも高まります。

 

ハードなことをしている最中は

アドレナリンの影響で痛みに対して鈍感になりますから、

トレーニングが終わってしばらくしてから

身体が痛くなってくるという、

取り返しのつかない事態を招きかねません。

 

また気分もあまりよくないでしょう。

吐きそうになることもあるでしょうし、

それ以前に運動開始前に嫌な気持ちになります。

私はアスリート経験がありますが、

ハードな練習があると知ったその日は

どうやって練習を休もうか直前まで考えたものです。

 

とは言ってもアスリートであれば目的が

一般の方よりもより明確であり、

期日設定も緻密ですので、何とか耐えていました。

 

しかし一般人はどうでしょうか?

特に健康的なライフスタイルを構築する為に

運動を習慣化するのであれば、

そこまでハードなことをする必要はないでしょう。

 

特にそれによって気分を害すだけならまだしも、

怪我をしてしまっては物理的に

運動の継続が不可能となってしまいます。

 

ハードトレーニングのメリット

まず「ハード」が具体的にどれぐらいの強度か

という定義づけが必要です。

簡単に言えば個人の限界値を

越えない程度ということになります。

 

限界値を越えればそれはオーバーワークです。

 

限界値付近まで追い込むトレーニングは、

先述の通り危険度が高く継続性も低いのですが、

一方でメリットがないわけではありません。

 

ハードなトレーニングを実施した後は

思考がクリアになるという研究結果もあります。

 

モヤモヤやイライラを解消する可能性があり,

それは普段の意思決定に影響を及ぼします。

 

特に食事の選択には影響が大きいようで、

ハードなトレーニングを行った後に食べたいものが

本当に食べたいものなのではないかと示唆されています。

確かにキツイ運動をした後に、

脂身たっぷりの高級肉を食べたい人は稀でしょうね。

 

 

実施すべきか否か

これまで見てきたように、ハードなトレーニングは

メリットもデメリットもあるようです。

 

それらを天秤にかけて、実施すべきかどうかを

判断するのは個々によるというのが答えになります。

 

ただ一般的に考えると、あまり高頻度かつ長時間に

及んで実施することは避けたいところです。

アスリートでも毎日のように追い込むのではありません。

 

例えばハードなプログラムは

週に1回程度に留めておくとか、

体調が優れない時は絶対にパスするとか、

なるべく短時間で完結する手法を選択するなどして、

心身への負担が大きくならない様にすべきでしょう。

 

適切なストレスを与えることは心身を成長させます。

これはとても大切な思考なのですが、

過度なストレスは受け止められるはずもありません。

もちろんストレスにもならない負荷であれば

トレーニング効果は低いですから、

その見極めはやはり専門知識を有する

パーソナルトレーナー等に

ご相談されることをお勧めします。

 

無理は禁物

何はともあれ、誰しもが無理をしてはいけません。

 

トレーニングによって怪我をすることは

確実に避けたいですし、せっかくジムに通おうと

一念発起したのにメンタル的もキツくて

辞めてしまうなら本末転倒です。

 

テレビなどのメディアの影響か、

パーソナルトレーニングはハードなものである

という印象をお持ちの方も多いようですが、

それは世を忍ぶ仮の姿でしかありません。

 

以前の記事にも書きましたが、

本来あるべきパーソナルトレーニングの姿とは、

お客様一人一人の目的を達成する為に

あらゆる手段を講じることです。

 

ハードなプログラムに耐えうることが難しい方に、

ハードなプログラムを提供するのは

真の「パーソナル」ではなく、

ただ「マンツーマン」で実施しているだけです。

 

あなたが今「ハードな筋トレをしたくない」

というのであれば、

その要望は受け入れられるべきなのです。

 

いずれ、キツイプログラムが実施できるようになったら

儲けものかも知れませんが、

別に無理してやらなくていいでしょう。

 

大切なことは、パーソナルトレーニングを通して

あなたの心身が正方向に変化していくことです。

 

執筆:代表トレーナー

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