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全く眠らない人がいたとしてどうなるのか

2020.8.8

答えは、「死亡する」です。

これは実際の話で、僕も医学生のときは教わりもしなかった

レアな病気ですが、19世紀イタリアのヴェネチアの郊外に

暮らしていたある男性が、突然眠れなくなり、

痴呆状態になって数カ月後に死亡しました。

 

その後、その男性の子孫の多くが同じ経過をたどりました。

20世紀後半にようやく解明され

致死性家族性不眠症と呼ばれています。

まだまだ不明な点が多い難病ですが、

睡眠の信号が脳の一部で遮断され

睡眠に至らなくなるというメカニズムのようです。

症状は、不眠状態が何ヶ月にも渡って続き、

パニック発作や幻覚などの症状が現れます。

体重が減り、記憶力が失われ、

昏睡状態になり、死に至ります。

そのほぼ全過程で意識が覚醒しているので、

絶え間なく続く苦痛と不眠状態に

耐えなくてはならない病気です。

 

いっぽうで、この病気でない人が

耐久で眠らないことを競ったらどうなるか

(例えば目標1週間)というと、

ほぼ全員が奇妙な植物状態を感じる

といわれています。

他にも、妄想幻覚を生じ、無気力感を感じ、

躁うつ状態になって、言語が乱れ、

もうろう状態になります。

致死性家族性不眠症に似ていますね。

しかし、この植物状態になるまで

眠らないようにするには相当努力が必要です。

 

これらのことを踏まえて、

逆に考えると特殊なケース以外に、

眠る時間があっても眠れないという状態は、

究極的にはないということです。

気持ちは大いにわかりますが、

「今日は目が冴えて眠れない!なぜだろう」

と考えるくらいなら、

「眠らないで生き続ける人はいない」

とおもって諦めて

起き続けようとするのがおすすめです。

眠れないと思いこむこと自体が眠れないこと

につながっているからです。

 

いかがだったでしょうか?

大阪堀江W-GYM顧問医師による

寄稿コラムをご覧頂きました。

結論にある通り、余程のことがない限り

「全く眠れない」という状況に

陥ることはないと考えましょう。

当店のパーソナルトレーニングをご受講の方の中には、

睡眠不足のお悩みを抱えて

ご来店なさった方も多数おられます。

そんなお客様には、リラクセーションテクニックや、

自律神経を調整するように

運動プログラムを構築しています。

中にはストレッチ中に眠ってしまわれる方も……(笑)

睡眠は大切ですが、深刻に考えるよりは

少し気楽に捉えるとよいでしょう。

これは、運動や食事を気楽に捉えるマインドと同じです。

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