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呼吸の話~物事の捉え方

column

2021.06.10
  • コラム

私(代表トレーナー)は、大阪堀江のW-GYMでの

パーソナルトレーニング以外の仕事のひとつとして

社会人向けの健康講座の講師を務めています。

まさに今朝その講義を行ってきたので、

今回のコラムでもその概要をシェアします。

テーマは「呼吸」です。

 

慢性ストレスと闘う日々……

本日は朝から御堂筋線がストップするという

まさに穏やかではない1日の始まりだったわけですが、

こんな感じで目に見える分かりやすいストレスは

一過性のものなので時が解決してくれるでしょう。

 

問題なのは慢性的にのし掛かる不安、ストレスです。

これは時が経つにつれてどんどん辛くなります。

 

交感神経

人はストレスが掛かると自律神経系は

交感神経が優位になります。

交感神経とは「闘争または逃走」の神経と呼ばれ、

危機回避や興奮する時に優位となります。

 

この時身体には様々な反応が起こりますが、

今回のテーマである呼吸は浅くなるか、

もしくは一時的に止まります。

 

これは力を発揮せねばならぬ時には

ゆったり息をしている場合ではない

ということを表しているわけですが、

普段からこの状況にあっては

身体がおかしくなるのは歴然です。

 

副交感神経

交感神経と対をなすのは

「休息もしくは消化」の神経である副交感神経です。

副交感神経が優位の時はリラックス状態で、

呼吸は深くなり、消化液の分泌が促進され、

排泄も行われやすくなります。

 

現代はまさにストレスまみれ。

コロナ禍と言う出口の見えない不安に、

交感神経を優位にさせる

スマホを始めとする電子デバイス、

そしてマルチタスク化されたライフスタイル……

 

副交感神経が優位になる局面が

著しく減少しているのです。

 

そこに輪をかけるようなマスク生活。

本来呼吸は鼻から吸って、

口から吐くのが適切な手順ですが、

マスクをしているとそれどころではありません。

 

しかもステイホームだの何だので、

そもそもの姿勢は乱れ、

呼吸器である気管のポジションも悪くなっています。

呼吸に関わる筋の活動も著しく低下しますから、

簡単に言うと太りやすくもなります。

 

おかしくなっていると自覚する

ここまでで既にお分かり頂けている通り、

私たちを取り巻くこの現状は、

呼吸を大きく乱しています。

 

それは自律神経の乱れとも言えます。

 

呼吸が乱れ、酸欠になり、知らずのうちに苛立ち、

不安が増幅している身体で、

物事を正常に捉えることができるでしょうか?

 

答えはNOですね。

 

呼吸さえ整えば……?

逆に考えれば、呼吸を整えることで、

全身に酸素を送り込み、二酸化炭素を排出し、

落ち着き、的確に物事が判断出来る様に

なるかもしれないのです。

 

騙されたと思って、

「細く長く口から息を吐き出す

→吐ききったら鼻から目一杯吸う」

を毎日数回やってみて下さい。

 

細胞が生き返るような感覚を覚えるかもしれません。

何より集中力が高まります。

 

これにはマインドフルネスの効果もありますので、

やらない手はありません。

 

単純なようで、やはり無意識的に行われている呼吸です。

少しご自分の呼吸に目を向けてあげて下さい。

 

【代表トレーナー】

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