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背骨を整えて自律神経系を整える~背骨は「神」の通り道なのかもしれない。

column

2024.08.03
  • コラム
  • 前田岳人

雨上がりのミミズを見ながら思ったこと

暑い夏が続いていますね。

こちらのコラムが公開されるのは8月3日の予定ですから、この暑さは後1ヶ月ほど続くと考えられます。

色々なところで言われていることですが、こまめな水分補給とエアコンの適切な活用で、暑さ対策をお願いしますね。

 

今年の夏は暑いなと感じるのは毎年のことですが、今年は特に雨が少ないように感じます。

ちょっと心配になるほど照りが続いている……と思ったら、先日久しぶりに大阪では夕立に見舞われました。

 

これも夏の風物詩だよななんて思ったり、最近は夕立とは言わずゲリラ豪雨という人が増えたななんて思いにふけったり、そもそも夕立とゲリラ豪雨って何が違うんだろうと考えたり、そして夕立が上がった刻、ここぞとばかりに出てきたミミズたちを見て、「あぁあ、こりゃ干からびちゃうな……」と思ったり、うん、どうやら連日の暑さで神経がやられて、考えなくてもいいようなことを考えてしまっているのかもしれませんね。

 

ところで、ミミズと私たち人間は同じ動物ですが、無脊椎動物と脊椎動物という分類でいえば別物です。

不思議ですよね。

私たちには脊柱がある。ミミズたちにはそれがない。

ふと生命の神秘にほれ込んだ雨上がりでした。

神経という言葉の美しさ

私たち脊椎動物は読んで字の如く脊椎(椎骨)を中心とした骨格を持つことが特徴です。

※ちなみに「背骨」というのは俗称ですので、今回の記事では「脊柱」という表現で統一します。

 

脊椎は身体を支える役割を持つと同時に、脊髄という脳から繋がっている神経の束を保護するというとても大切な役割があります。

熱さで神経がやられるという表現は比喩的ですが、全身に巡る神経はこの脊髄から枝分かれしているのです。

 

ちなみに神経という言葉はドイツ語では「nerven」、英語では「nerve」。

杉田玄白が『解体新書』を翻訳する際、そういった外国語に当たる日本語が存在しなかったことから、杉田自身によってつくられた言葉だといわれています。

きっと杉田は日本人の感覚に合うような言葉にしたかったのかもしれません。

その結果として「神気」という言葉と「経脈」という言葉の組み合わせで「神経」

 

現代に至っても神経というのは謎だらけであり、「神」という言葉を割り当てたのはなんとも美しい表現であると勝手に感心してしまいます。

脊柱と神経の関係

神経は謎だらけとは言ったものの、それが脊柱の中を通っていることはまず間違いありません。

そして、脊柱の状態の良し悪しが神経の状態の良し悪しに影響を与えていることもまず間違いありません。

 

全員が全員そうではありませんが、背骨の動きがカタい人は何となく心の状態も凝り固まっている人が多く、逆にふにゃふにゃだと優柔不断の傾向があります。

背骨の動きがカタい人は少しずつ緩めるように促せば心もほぐれ、ふにゃふにゃの人は引き締めるようにすると判断力が高まるかもしれません。

脊柱の構成

ここで改めて人間の脊柱がどういった構成になっているのかを見てみましょう。

まず人間の身体でもっとも上にあるのは頭です。

その頭の下にあるのが首ですがこれは「頸」という漢字をあてることもありますね。

そう、首の部位にあたる椎骨を頸椎と呼びます。

頸椎は7個あります。

その下を辿ると、肋骨と連結する椎骨が現れます。

これが胸椎。

胸椎は12個あります。

そしてその下には腰の部分である腰椎が5個

腰椎の下は仙骨と尾骨があってそれぞれを仙椎・尾椎と呼ぶこともありますが、これらは骨盤と一体となっています。

 

脊椎は全体として緩やかなS字カーブを描いています。

「シャキッとしなさい!」と言われて事のある人は多いと思いますが、本当の意味で真っすぐではないのが脊椎

頸椎は前方にカーブを描き(前弯といいます)、胸椎は後方にカーブを描き(後弯)、そして腰椎は前方にカーブします(前弯)。

ですから、仰向けで寝転がると、頸椎と腰椎の部分は床と隙間があるはずです。(しばらくすると重力の影響でその隙間は小さくなっていく)

よく「反り腰を何とかしたい」という人が言いますが、ある意味では沿っているのが腰椎の部分ですので、本当にその反り腰は改善しないといけないのかはよく考えないといけません。

 

構造的なところを見ると、脊椎はブロックの様に積み重なっているわけですが、そのブロックは下に行けば行くほど大きくなります。

つまり第1頸椎という最も上の椎骨は最も薄く小さく、最も下の第5腰椎は最も大きいのです。

これは上部の方が可動域は大きいということにも繋がります。

自己内部探訪の旅で脊柱の動きを正常化

W-GYMで推奨している自己内部探訪の旅では、この脊柱の動きを正常化するプログラムを実施します。

脊柱が適切に動くようになれば、自律神経系の働きは正常な方へと向かいます。

特に脊柱の配列は頭の位置に大きく影響を受ける為、頭の位置を調整しつつ脊柱が適切に動くように促していきます。

これはやったことのある人にしか感じられないことですが「めちゃくちゃ気持ちいい」です。

そして普段の姿勢に対する意識が高まりますので、姿勢が崩れていることを早めに察知できるようになります。

 

脊柱の動かし方のバリエーションはかなり豊富です。

例えば頭を前に垂らして、脊柱を全体として前に曲げる動き。

もちろんその逆もあります。

曲げるという点では横に曲げる動きもありますね。

そして回旋させる動きもあります。

さらにそれぞれを組み合わせることも可能です。

相当体のことに詳しくない限り、文字で読んだだけでは想像しにくいのが脊柱の動きです。

ですので、これは一度体感されることをお勧めします。

 

何となくスッキリしない日々が続いている人。

肩凝りや腰痛が慢性的にある人。

更には、スポーツのパフォーマンスを向上させる為に身体をよりよくしたい人まで、お気軽にお問い合わせください。

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