このコラムを担当して10か月ほど経ちました。
週2回80個ほどの記事をかきました。
いつもお読み頂きましてありがとうございます。
そこで嬉しい反応がありました。
記事に対してご質問が来たのです!
先日投稿した記事
に関して、ご質問をいただきました。
鋭いご質問でしたので、シェアいたします。
こちらでは3歳時での短い睡眠時間が
10.5時間未満であると、小児の肥満の
危険因子になるという研究を紹介しました。
質問は、10.5時間は連続の睡眠時間、
もしくは、昼寝を含んだトータルの時間の
どちらを意味するのかというものでした。
原著の研究では、
睡眠時間がsleep durationと記載されていて、
日本語の直訳では「睡眠持続」という意味で、
文字通り一般的には夜の睡眠を指します。
昼寝はnapと呼び区別しています。
このご質問は、科学で得られた知識を
実際の生活に活用するのに必要なプロセスを
しっかり踏まえておられることがわかります。
研究で推奨されている睡眠時間が実際の生活の中で、
一体どの時間のことなのか、しっかり理解したうえで、
今は少ないようだ/十分だといった判断ができますし、
その研究の結果が生まれた条件が自分に
あてはまっているかどうか見極めることができます。
研究の条件や、結果の意味するところを
より正確に理解することで、
日常生活に応用しやすくなります。
科学研究はインパクトが大事としている
ところもあるので、結果のうわべだけが
広まってしまう傾向がありますが、
どのような条件でその結果が得られたのか
というところを踏まえての
インパクトということになります。
読者の方々も考えるレベルの高い方々が
おられるということがわかって、
とてもうれしく思います。
【顧問医師】