自分の身体では絶対に無理だと
思っていることをやりとげると、
その動作を脳が認識し、
自分の思いがけない力に気づくことができ、
自分の強い思い込みが覆される効果が
あることがわかっています。
たとえば自分では絶対に無理だと思っていた
ウェイトを挙げられるようになる、
何かの動作をマスターするなどでも
自分についての思い込みがガラッと変わる可能性があります。
過酷な障害物レースを乗り切った参加者の多くは、
「もう限界だと思うたびに、いやもっとできると思い直せる」
と語っています、こういう心理になるんですね。
フリーターの僕と同じ状況が起こっていて、
そのあとの考え方に変化が生じたということですね。
さらに、慢性的なストレス下に置かれて、
自分が行動して状況を改善することができるのに、
しなくなってしまういわゆる
学習性無力感という状況を打破するためにも効果的です。
動物実験では、ストレス下でもうつ病や
PTSDのような症状が現れにくく、
新しい環境にストレスに対するレジリエンスが
強まる効果が示されています。
困難に立ち向かう勇気を鍛えるには、
亀の親玉にさらわれたお姫様を助けるために、
敵と戦い障害を突破したり、
空中都市にたどり着くために
海賊の飛行船に乗って軍隊と戦いながら
少女を護るという命を落としかねない経験は
必要ありません。
もっと安全に、限界を超える運動の経験を
重ねていくことで鍛えることができるのです。
これはやらないともったいないです。