身体は全て繋がっている①
column
- コラム
普段どんなトレーニングしてる?
パーソナルトレーニングで実施されることの多いのは、
スクワットやベンチプレスと言った
ウエイトトレーニングと呼ばれる手法でしょうか。
またフィットネスクラブの様な大型店舗であれば
マシンエクササイズを実施することが
あるかも知れません。
そしてそれらを実施する際によく
「この種目は胸の筋肉を鍛えます」とか、
「この種目では主に裏腿を鍛えます」
などと案内されることがあります。
しかしその手法は本当に
目的に見合っているのでしょうか?
少し考察してみたいと思います。
〇〇筋だけ鍛える?
例えばベンチプレスは大胸筋という
胸の筋肉をメインターゲットとした種目で、
レッグカールはハムストリングスという
裏腿の筋肉がメインターゲットである
というのは間違いではありません。
しかし、この時例えばベンチプレスであれば
もちろん肩や腕の筋肉も動員されますし、
その反対側の背中の筋も作用します。
レッグカールは膝を曲げる動作に
負荷を掛ける種目ですが、
ふくらはぎの筋も動員されますし、
もちろん反対側の前腿の筋も
作用することになります。
この様に考えると、
確かに主として働く筋は存在しますが、
その筋だけが動くなんて言う
単純なモデルで考えられないことが分かります。
実はこの考え方が重要です。
全身は繋がっている
全身は繋がっているというイメージを持つことで、
より多くの筋を使って
1つの動作を行う事が出来ますから、
非常に効率よく動く事が出来ます。
例外があるとすれば
ひとつひとつの筋を大きくすることを
目的とするボディビルの為のトレーニングです。
ただ一般的なボディメイクにおいては
そこまでやる必要はありませんね。
(競技として取り組むのであれば
それは素晴らしいことです)
この様に考えていくと、ひとつひとつの筋を
いくつもの種目で鍛えていくよりも、
全身の筋が動員されるような種目を、
全身の連なりを意識しながら行う方が
効率的であると考える事が出来ます。
魚から進化したヒト
W-GYMでのトレーニングでは、
「腕は耳から動かしましょう」とか、
「脚は胸から動かしましょう」といった、
一瞬困惑するようなことをお伝えしています。
これは発生学的な考え方なのですが、
哺乳類は魚類から進化した生物であり、
耳や手はエラが進化したもので、
脚は胴体や尾びれが進化したもの
という発想から来ています。
確かに魚よりも複雑な作りをしていますが、
つまるところ1枚の皮膚で繋がっているのが
私たちの身体ですから、
こういった考え方で身体を動かしてみると
不思議と上手く身体が動くものです。
何処かが動けば、全体に影響するという事実を知ると、
身体を動かすことはもっと面白くなります。
是非自分の身体に思いを馳せてみて下さい。
新しい世界が広がるかも知れません。
【代表トレーナー】