極端な表現にご注意
column
- コラム
健康本やセミナーなどでは、
「〇〇だけで“すべて”解決!」
みたいなキャッチコピーが多く出ていて、
僕(顧問医師)と前田さん(代表トレーナー)
でよく話題になります。
要はそんなことないよね?ということです。
今回のコラムではこの様な
よくありそうな事例を考察していきます。
「これだけでOK」はあり得ない!
現状では残念ながら、論理的に考えて、
すべての人の身体の問題を解決する
シンプルな手段はありえません。
一般的な話ですが。。。
身体を対象に仕事をしている人は
みんなこの限界を感じているはずです。
たとえば、誤解を恐れずに言うと、
優秀な内科医が引退する際、
「自分の診断は10%以上誤診だった」
と告白したりしています。
なぜありえないのか?
全てを解決する手法があればいいなとは思いますが、
それは何故でしょうか?
それは、教科書に書いてあるような
標準的な人はこの世に存在しないからです。
どこかに必ず人と違う
変異や破格(個人差のようなもの)があり、
それを平均化したものが
教科書に書いてある人間になります。
となると、頻度の高いものももちろんありますが、
事実上無限のパターンがあります。
頻度の多いパターンは経験的に習熟していますが、
低いパターンは慣れている人が少なく
対応が適切でないかもしれません。
また、目の前の人が頻度の高いパターンなのか、
そうでないのかも見分けるのが難しいことが多いです。
だから、現実的には、
誤診やこうすればよかったと思うことが
0にはならないと考えられます。
極端な表現にご注意
身体を扱う人は、
このつらい現実と向き合って仕事をしています。
それを減らすべく、
深い思考能力を使って仕事しています。
ですから、すべて、絶対、全くという言葉は、
複雑な問題を単純化しすぎている可能性があり、
あまりお勧めできません。
そういうのを見かけたら気を付けてください!
【顧問医師】