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サブリミナル効果(前編)

column

2022.01.25
  • コラム

サブリミナル効果をご存知でしょうか?

見た感覚がないほどの短い時間で、

メッセージなどを表示させて、

そのメッセージ通りに人を行動させる効果のことです。

今回からは2回に渡って、

そのサブリミナル効果について考察していきます。

 

サブリミナル効果の歴史

サブリミナル効果は、もともとは映画の最中に

「コーラを飲め」「ポップコーンを食べろ」

といったメッセージを表示させたら、

映画館でのコーラとポップコーンの売り上げが

上がったいう現象から一躍有名になりました

 

これは今ではいくつかの国では禁止されています。

人々をおかしな方向に誘導するのを防ぐ

というのが主な理由です。

 

サブリミナル効果が起こる時

しかしサブリミナル効果は、

いつも起こる訳ではないことがわかっています。

そのメッセージが人々の行動を駆り立てるのは、

もともと、その人がするつもりがあったり、

考えるつもりがあったことを後押しするに

過ぎないというのが多くの見方です。

 

一方で、そのメッセージが

人生経験に踏み込む場合は

持続的な影響力があるという証拠もあります。

面白いですね、ちょっと怖い気もしますが……。

 

ファーストフードのロゴで……

先述の効果を裏付ける証拠も集まってきています。

その中でも特に興味深い話をご紹介しましょう。

ファーストフードのロゴが

12ミリ秒表示されただけで、

文を読む速さが早くなったという話があります。

これは、何を意味しているのでしょうか?

それが似たような実験を行うことでわかってきました。

 

ファーストフードのロゴを見るだけで、

行動が早くなって、心が休まることが少なくなったり、

幸せだと感じるレベルが低くなってしまいます。

他にも音楽や美しい写真が楽しめなくなるのです。

 

実生活に潜むサブリミナル効果

なんとファーストフードの刺激が、

忍耐力を低下させ、せっかちになってしまうのです。

これは認知できないほど短い時間で見せているので、

少し特殊で、議論の拡張に無理があるかもしれません。

しかし実生活でも、街の至る所に

ファーストフードの看板があったり、

広告になっていたりと、意識せずに見ている訳ですよね。

 

時間を節約するはずのファーストフードが

皮肉な結果をもたらしているかもしれません。

 

【顧問医師】

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